2012年5月19日土曜日


1900年 <出来事、事件>
パリ万博開催される
ニューヨークで黒人暴動発生(都市部で初)
インドで大飢饉が発生、多くの死者が出る
義和団事件をきっかけに列強国が軍隊を北京に侵攻させる(中)
治安維持法公布(日)

<物理、化学、生物、医学など>
ジークムント・フロイトが「夢判断」を発表
ド・フリースによる「メンデルの法則」の再発見なされる
マックス・プランクが「量子論の基礎」を発表
イワン・パブロフ博士による条件反射の研究(ロ)

<1900年の物故者>
アーサー・サリヴァン(作曲家)
オスカー・ワイルド(英国の文学者)
ジョン・ラスキン(思想家)
フリードリヒ・ウィルヘルム・ニーチェ(ドイツの哲学者)
(「神は死んだ」と言った19世� ��を代表する思想家ニーチェの死から20世紀は始まった)
黒田清隆(元内閣総理大臣)
ピーター・ラビット(あの「ピーター・ラビット」シリーズのモデルとなったうさぎ)

<音楽>
ジャコモ・プッチーニのオペラ「トスカ」初演
スコット・ジョップリンの「メイプルリーフ・ラグ」が大ヒット
万博のため滞在中の川上音二郎一座が義太夫、芝居などをパリで録音
イヴェット・ギルベール Yvette Guilbertなどシャンソンの人気スターがカフェ・コンセールで活躍
「鉄道唱歌」「花」「軍艦マーチ」(日)
オーヴィル・ギブソンがギター・メイカー「ギブソン」を設立
日本楽器がヤマハ・ピアノを発売

<文学、思想、美術>
この年のピックアップ・テーマは
パリ万博を彩ったアール・ヌーヴォーの美学
「オズの魔法使い」L.F.バウム
「夢判断」ジークムント・フロイト
「笑い」アンリ・ベルグソン
「論理学研究」エドムント・フッサール
夏目漱石が英国に留学
「武士道 Bushido The Soul of Japan」新渡戸稲造

<時代を変えた発明、モノ>
ドイツのツェッペリンが最初の飛行船を飛ばす
日本初の公衆電話が設置される(新橋、上野、熊本)
ビクターのキャラクター、犬の「ニッパ」誕生
イーストマン・コダックがブローニー・カメラを発売(米)

1901年 <1901年の出来事>
ボーア戦争(南アフリカ)(1899年から1902年)
英国自治領オーストラリア連邦成立(白豪主義国家としてスタート)
テキサスで大油田が発見される
モルガン、USスチール誕生(米)
ウィリアム・マッキンリー大統領が暗殺され、セオドア・ルーズベルト(共和党)が大統領就任
アメリカがフィリピンを植民地化
ハーグに国際仲裁裁判所設置(ドイツ)
ロシア各地で暴動・反乱が起きる中、社会革命党結成
幸五条約(義和団事件最終議定書)
八幡製鉄所が操業を開始
片山潜、幸徳秋水らが社会民主党を結成するもすぐに解散させられる
田中正造が足尾銅山鉱毒事件を明治天皇に直訴

<物理、化学、生物、医学など>
ノーベル賞第一回授賞式(物理 学賞をウィルヘルム・レントゲンが受賞)
ABO式血液型の発見
世界の科学界をリードするアメリカの化学工業企業、デュポン設立

<1901年の物故者>
アルノルト・ベックリン(画家)
ヴィクトリア女王(ヴィクトリア時代終わる)
ジュゼッペ・ヴェルディ(作曲家)
福沢諭吉(教育者、政治家)
中江兆民(社会思想家)

<1901年という年>
「・・・大英帝国の象徴ヴィクトリア女王の死によって始まる二十世紀とは、イギリスとヨーロッパが段階を追って没落してゆく時間でもあった。・・・」

橋本治「二十世紀」より

<音楽>
ミュージカルの父、ジョージ・M・コーアンの「ガバナーズ・サン」上演される
10インチの円盤型レコード登場(英)

この年のピックアップ・テーマは
ジャズ草創期に活躍したバディー・ボールデンの物語

<映画>
再現ドキュメンタりー映画「マッキンリー大統領の暗殺」公開

<文学、思想>
「ブッデンブローク家の人々」トーマス・マン
「バスカヴィル家の犬 The Hound of the Baskervilles」コナン・ドイル
「みだれ髪」与謝野晶子
文芸雑誌「明星」誕生(アールヌーボー調デザインの先駆け)
「二十世紀之怪物」 帝国主義」幸徳秋水
「西洋哲学史要」波多野精一
フランスの作家レネー・シュリ=プリュドムがノーベル文学賞受賞

<美術>
ピカソがパリで個展を開催

<時代を変えたモノ、ファッション>
エルンスト・フォン・ヴォルツォーゲンがベルリンのアレクサンダー広場に「多彩劇場(超寄席)」を開設。ベルリンにおける芸術キャバレーの先駆けとなる
マルコーニが大西洋横断無線通信に成功
「ハーパーズ・バザー」月刊となる(ファッション雑誌の先駆け)

<フィクション>
「ゴッドファーザー」のビトー・コルレオーネ少年、ニュー ヨークに着く

1902年 <1902年の出来事>
日英同盟成立
キューバがアメリカ合衆国から独立
シベリア鉄道完成
ブーア戦争終結、トランスバール共和国、オレンジ自由国が英国植民地となる
ルドルフ・シュタイナーが神智学協会ドイツ支部長に就任
八甲田山で青森第五連隊が吹雪で遭難

<物理、化学、生物、医学など>
キュリー夫妻がラジウムの抽出に成功
ラザフォードが「原子崩壊の原理」を発表

<1902年の物故者>
正岡子規(俳人、歌人)
エミール・ゾラ(ガス中毒死)(仏)
リーヴァイ・ストラウス(ジーンズ・メイカーのリーヴァイス創業者)(米)

<1902年という年>
「イギリスが『光栄ある孤立』を捨てて、初めて外国と同盟を結んだ・・・つまり、『太陽 が没することのない帝国』にも、もうそろそろ安閑としていられなくなる時代がやって来ていたということですね。・・・」
橋本治著 「二十世紀」より

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは

レコードの音源を求める旅、オペラ歌手エンリコ・カルーソーの歌声を録音
ドビュッシーによるオペラ「ペレアスとメリザンド」発表される
(ワグナーが完成したオペラに対し、新しいスタイルを提案し一躍人気者となる)
「ビル・ベイリー、家へ戻ってくれないか」デキシーランド・ジャズのスタンダードとなる

<映画>
「月世界旅行」(奇術師ジョルジュ・メリエスによる世界初のSF&SFX映画)(仏)
「キリストの生誕」公開

<文学>
「どん底」マキシム・ゴーリキー(露)
「ピーター・ラビットの話」ビアトリクス・ポター(英)
ドイツの文学者テオドール・モムゼンがノーベ� �文学賞受賞

<美術>
「月光に照らされたサン=ラザールの女」パブロ・ピカソ(「青の時代」の傑作)

<時代を変えたモノ、ファッション>
チャールズ・レニー・マッキントッシュが「ヒルハウス・チェア」を製作(英)

1903年 <1903年の出来事>
パナマ運河地帯の永久租借権をアメリカが獲得
フォード自動車設立
社会民主労働党がボルシェビキ、メンシェビキに分裂(露)
イギリスによるペルシャ湾の管理宣言
イギリスの遠征隊がチベットのラサを占領
ツールド・フランスの第一回大会開催される
幸徳秋水らが平民社を設立、「平民新聞」創刊へ

<1903年の物故者>
ジョージ・ガブリエル・ストークス(数学者)
ハーバート・スペンサー(英国の哲学者、社会学者)
バーナード・ショー
ポール・ゴーギャン(画家)
尾崎紅葉(小説家、「金色夜叉」の作者)
滝廉太郎(作曲家)

<1903年という年>
「二十世紀になって発明されたものは、そんなにもない。飛行機とラジオ、� ��レビと原子爆弾ぐらいで、あらかたのものがもう十九世紀に発明され、想像され、完成してしまっているのである。・・・二十世紀のしたことは、この前世紀の成果を利用して、ただ普及させるだけだった。・・・」
橋本治著「二十世紀」より

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
ニューヨークに誕生したポピュラー音楽産業の中心地「ティンパン・アリー」
イタリアのテノール歌手エンリコ・カルーソーがNYのメトロポリタン劇場に出演
彼の初レコード「道化師」が世界初のミリオン・セラーとなる
グラモフォン社のフレッド・ガイズバーグが日本で初のレコード録音を行う(落語、雅楽、能など)

<映画>
「大列車強盗」(監)エドウィン・S・ポーター(世界初の娯楽犯罪アクション映画)
日本初、映画専門の劇場として浅草・電気館オープン

<文学、思想など>
「荒野の呼び声 The Call of the Wild」 ジャック・ロンドン(米)
「トニオ・クレーゲル Tonio Kroger」 トーマス・マン(独)
「桜の園」 アントン・パブロヴィチ・チェーホフ(露)
内村鑑三が「聖書之研究」などを通じ、日露戦争の開戦に反対
ノルウェーの作家ビヨルンスチョルネ・ビヨルンセンがノーベル文学賞受賞

<美術>
ウィーンでヨーゼフ・キンゼマンを中心とする「ウィーン工房」が設立される。イギリスにおけるマッキントッシュのグループやウィリアム・モリスの「アート&クラフツ」運動に影響されたこの工房からは多くの建築、家具、食器、インテリア、ファッション・デザインが生まれ、「アール・ヌーヴォー」と「アール・デコ」をつなぐ重要な工芸芸術運動となります

岡倉天心「東洋の理想」が発行され欧米でのジャポニズム・ブームを後押しする
日本における「洋� ��の父」浅井忠が京都の図案家、陶芸家と図案研究会を設立し、陶器用図案を考察
(アール・ヌーボー様式を取り入れた新しいスタイルを模索)
夏目漱石が英国留学から帰国

<時代を変えたモノ、発明>
ライト兄弟が初飛行に成功(米)
ウィレム・ハイントホーフェンが心電図測定器を開発

1904年 <1904年の出来事>
アメリカによるパナマ運河工事始まる
英仏協商成立、仏伊協商成立
モロッコがフランス領となる
日露戦争(日本海軍が旅順のロシア艦隊を攻撃、12月には二百三高地を占領)
オランダ領東インド成立(東南アジアの植民地化進む)
セントルイス万博、夏季オリンピックも同時開催

国際サッカー連盟(FIFA)発足

<1904年の物故者>
アントニン・ドヴォルザーク(作曲家)
アントン・チェーホフ(小説家、劇作家)
エミール・ガレ(ガラス工芸家)
ヘンリー・モートン・スタンリー(探検家)
小泉八雲(作家、随筆家)
乃木勝典(軍人)

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
オペラ「蝶々夫人」ジャコモ・プッチーニ(イタリア・ミラノのスカラ座にて)
音楽劇「リトル・ジョニー・ジョーンズ」ジョージ・コーハン作(オペラとは異なる現代ミュージカルの原点)
ニューヨークでハワイアン・レヴュー「楽園の小鳥」がヒット
イサドラ・ダンカン、ヨーロッパに渡り、ドイツでバレエ学校設立

<文学、思想>
「ジャン・クリストフ」ロマン・ロラン
「金色の盃」ヘンリー・ジェームス
幸徳秋水が「平民新聞」を創刊
「共産党宣言」カール・マルクス、フリードリヒ・エンゲルス著、幸徳秋水、堺利彦訳(平民新聞刊)発禁となる
「君死にたもうことなかれ」与謝野晶子
フラ� ��スの作家フレデリック・ミストラル、スペインの作家ホセ・エチェガライ・イ・アイサギレがノーベル文学賞受賞

<世界を変えた発明、モノ>
アンブローズ・フレミングが交流を直流に変える整流器を開発
アイスクリーム・コーン、ハンバーガーがセントルイス万博に登場
「株式会社 三越呉服店」開店(デパート誕生)

1905年 <1905年の出来事>
「血の日曜日事件」発生、モスクワ市民の武装蜂起など各地で暴動が起きる(露)
戦艦ポチョムキンにて暴動が発生(露)
5月に始まった日露戦争が集結。ポーツマス条約により日本はロシアより南樺太を獲得
シベリア鉄道開通
アイルランドの完全独立を目指す組織。シンフェン団設立
ノルウェーがスウェーデンから独立
アルゼンチンでサッカー・チームの名門、ボカ・ジュニアーズ結成

<物理、化学、生物、医学など>
この年のピックアップ・テーマは
アインシュタイン、ボーアら天才物理学者たちの時代
アルバート・アインシュタインが「特殊相対性理論」「光量子仮説」を発表
フリッツ・シャウデンが梅毒の病原� ��を発見

<1905年の物故者>
ジュール・ベルヌ(フランスのSF作家)
リヒト・ホーフェン(地理・地質学者)

<1905年という年>
「国の大きさは、"結果"なのである。重要なのは、『大国になれるだけのノウハウを持っているかどうか』なのだ。近代化を達成した日本にはそれがあった。事実は、ただそれだけなのだ。それがないから、エジプトもトルコも中国もロシアも、負けたのだ」
「日本は勝って"加害者"になる。日露戦争は、そんな近代化の曲がり角だったのである」
橋本治「二十世紀」より


ピンクの不況のガラスプレート
<音楽>
「メリー・ウィドー」(オペレッタ)
「ブロードウェイによろしく」「ヤンキー・ドゥードゥル・ボーイ」がヒット(ミュージカル「リトル・ジョニー・ジョーンズ」から)
「ネリー、陽がのぼるまで」ハリー・フォン・ティルツァー、アンドリュー・スターリング作
「エルチョクロ」 タンゴを代表する名曲
「戦友」(日)
両面円盤レコード登場

<美術>
パリのサロン・ドートンヌにフォビスム(野獣派)の画家たちが登場
(アンリ・マティス、アンドレ・ドラン、モーリス・ド・ブラマンク・・・)
「緑のすじのあるマティス夫人像」アンリ・マティス
「シャトー近郊の風景」モーリス・ド・ブラマンク
ドイツのドレスデンでドイツ表現主義の若者たちが芸術家集団(ブリ ュッケ)結成
(エルンスト・キルヒナー、フリッツ・ブライル・・・)

<文学、思想>
「認識と誤錨」エルンスト・マッハ
「海潮音」上田敏
「我輩は猫である」夏目漱石(連載開始)
エドムント・フッサールがゲッティンゲン大学やミュンヘン大学による研究会を開き、そこで初めて「現象学的還元」の考えを示した。
ポーランドの作家ヘンリク・シェンキェビチ(「クォバディス」など)がノーベル文学賞受賞

<時代を変えたモノ>
ピッツバーグに5セント映画館(ニッケル・オデオン)誕生
シアーズ・ローバックの通販カタログ200万部突破

1906年 <1906年の出来事>
カリフォルニアで大地震起きる
労働党誕生(英)
フィンランドで女性参政権が認められる
首相ストルイピンの農業革新(ミール制度の廃止)(露)
全インド・イスラム教徒連盟結成(印)
マハトマ・ガンジーが南アフリカで非暴力の抵抗運動を組織
韓国総監府を日本が設置、伊藤博文がトップとなる
南満州鉄道設立
鉄道国有法成立(日)
堺利彦らによって日本社会党設立

<物理、化学、生物、医学など>
ドイツの生物学者エルンスト・ヘッケルがハンブルクで「一元論同盟」を結成。宇宙のすべての謎は「物質の原理」「エネルギーの原理」「進化論」、三つの原理によって解明可能とした。

<1906年の物故者>
エミル・シュミット(人類学� �)
ヘンリック・イプセン(ノルウェーの文学者、思想家「人形の家」)
ピエール・キュリー(仏、物理学者)
ポール・セザンヌ(仏)
おりょう(坂本竜馬の妻)

<音楽>
最初の電気オルガン「ダイナモフォン」誕生
バディ・ボールデンが精神錯乱を起こし入院

<文学、思想など>
「車輪の下 Untern Rad」ヘルマン・ヘッセ Hermann Hesse
「坊ちゃん」「草枕」 夏目漱石(現代文で書かれた青春娯楽小説の元祖)
「破戒」 島崎藤村
「茶の本」 岡倉天心
イタリアの作家ギオス・カルドゥッチがノーベル文学賞受賞

<美術>
この年のピックアップ・テーマは

フォビズムブリュッケの画家たち(マティス、デュフィ、ヴラマンク、ブラックなど)

<時代を変えた発明、モノ>
ケロッグ兄弟がコーン・フレイク販売のためにケロッグ社を設立
デ・フォレストが真空管のもとになる3極管を発明
最初の電気オルガン「ダイナモフォン」誕生

1907年 <1907年の出来事>
アメリカで金融恐慌
ハーグ国際平和会議開催
英露仏三国協商成立
炭鉱労働者の8時間労働法成立(仏)
フィンランドで世界初の普通選挙、この時すでに女性候補も登場
ニュージーランドがイギリスの自治領となる
韓国軍が日本によって解散させられ、反日運動が激化(韓)
株式相場が暴落し大不況となる(日)
足尾銅山で労働争議
社会党への解散命令
小学校令の改正により義務教育が6年になる

<物理、化学、生物、医学など>
ハント・モーガン(アメリカ)が遺伝子研究にショウジョウバエを用いる

<1907年の物故者>
ウィリアム・トムソン(物理学者)
エドゥバルド・グリーク(作曲家)「ペールギュント」
ドミトリー・メン� �レーエフ(化学者)元素の周期律表を作成
浅井忠(画家)

<音楽>
ニューヨークでレヴューの殿堂「ジーグフェルド・フォーリーズ」始まる

<映画>
この年のピックアップ・テーマは
映画技術の誕生から映画の都ハリウッド誕生まで

<美術、工芸>
ピカソ、ブラックによるキュビズム(立体派)誕生
「アヴィニョンの娘たち」パブロ・プカソ

ドイツの建築家ヘルマン・ムーテジウスの主唱によりミュンヘンで「ドイツ工作連盟」が創立される。「ウィーン工房」が一品制作にこだわっていたのに対し、工業生産に合ったデザインを提供しようというもの。メンバーの中には、テオドール・フィッシャー(美術学者)、ハンス・ペルツィヒ(建築家)、ヴァン・デ・ヴェルデ、ヨーゼフ・ホフマン、グスタフ・� ��リムト(画家)らがいた。この運動はオーストリアやスイスにも広がり、インダストリアル・デザインの元祖となる。

<文学、思想>
「創造的進化」アンリ・ベルグソン
「プラグマティズム」ウィリアム・ジェームズ
「怪盗紳士アルセーヌ・ルパン」モーリス・ルブラン
ラドヤード・キプリングがノーベル文学賞受賞
「蒲団」田山花袋
「虞美人草」夏目漱石
小山内薫が「新思潮」を創刊
イギリスの作家ラドヤード・キプリング(「ジャングル・ブック」など)がノーベル文学賞受賞

1908 <1908年の出来事>
コンゴ自由国、英国領となる
炭鉱労働者の労働時間8時間制限となる、児童法成立(英)
憲法大綱発表、国会開設、西大后崩御、愛信覚羅溥儀皇帝に即位(清)
青年トルコ党による革命
ブルガリアがオスマン・トルコから独立
ニューヨークで行われたパンを求める女性の日がきっかけで「母の日」始まる(米)
日本からの第一回ブラジル移民が神戸港を出発

<物理、化学、生物、医学など>
アウグスト・アレーニウス著「発達過程の宇宙」(生命は宇宙から飛来した胞子から誕生した)
カール・ラントシュタイナーが小児マヒ・ウィルスを発見
アーネスト・ラザフォードがノーベル物理学賞受賞

<1908年の物故者>
ヨゼフ・ワーグナー(作曲家)< br/>ニコライ・リムスキー・コルサコフ(作曲家)
パブロ・デ・サラサーテ(バイオリニスト)
ブッチ・キャイシディー、パット・ギャレット(ガンマン)
榎本武楊(外務大臣、蝦夷国の初代総理大臣)
国木田独歩(小説家、詩人)
岩崎弥之助(三菱財閥総帥)

<音楽>
「僕を野球に連れてって」ビリー・マレイ(歌)アルバート・テゥルツァー、ジャック・ノーウォース作
(フランク・シナトラが後にヒットさせる)
クラシック・ギターの神様、アンドレアス・セゴビアがデビュー

<文学、思想など>
「赤毛のアン」ルーシー・モード・モンゴメリー
「新フランス評論」(NRF)第1号刊行
伊藤左千夫らにより「アララギ」創刊
「何処へ」 正宗白鳥
ドイツの作家ルドルフ・クリストファー・オイケンがノーベル文学賞受賞

<美術>
「接吻」コンスタンチン・ブランクーシ(ルーマニア)

<映画>
「帝国女優養成所」設立
エジソンが映画の撮影、上映、配給を管理するモーション・ピクチャー・パテンツCo設立< br/>吉沢商店が目黒に日本初の撮影所を建設

この年のピックアップ・テーマは

サン=サーンスから始まった映画音楽の発展史

<時代を変えたモノ、発明>
T型フォード発売(給料の2か月分1000ドル)
メリタ・ベンツ社ペーパー・フィルターによるコーヒー・ドリップを開発

1909年 <1909年の出来事>
国際アヘン会議「アヘン貿易の禁止とケシ栽培の制限」を議論するもイギリスが拒否
最低賃金法発布(英)
探検家ロバート・ピアリ(アメリカ)が北極点に到達
プエルトリコに自治権付与(米)
トルコがブルガリアの独立を承認
国民軍の蜂起、テヘランを占領
伊藤博文がハルビンで暗殺される
東京で山の手線が開通
自転車の伝統的ロード・レース「ジロ・デ・イタリア」初開催

<1909年の物故者>
トーマス・ミンコフスキー(数学者)
二葉亭四迷(小説家)

<音楽>
日米蓄音機製造(株)が国内盤製造開始(義太夫、長唄、常磐津、民謡など)

<文学、思想>
タゴールの詩集「ギーターンジャリ」(1913年にノーベル文学賞受賞)
「狭き門」アンドレ・ジッド(この作品が連載された文芸誌「新フランス評論」はこの後、フランス文学をリードすることになる)
「青い鳥」モーリス・メーテルリンク
「パンの略取」ピエール・クロポトキン(元祖アナキスト)
「邪宗門」北原白秋
「すみだ川」永井荷風
スウェーデンの女流作家セルマ・ラーゲルレーブ(「ニルスの不思議な旅」など)がノーベル文学賞受賞

<美術、演劇>
フィリッポ・トマーゾ・マリネッティが「未来派宣言」を発表
「室内の二人の裸婦」マックス・ペヒシュ� ��イン
小山内薫が自由劇場を起こす

この年のピックアップ・テーマは
パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラックによる前衛絵画の原点「キュビズム」

[セルゲイ・ディアギレフ]
セルゲイ・ディアギレフ率いるロシア・バレエ団がパリ進出。ディアギレフは老朽化していたシャトレ劇場を改築しよみがえらせた。彼が上演した曲は、ストラヴィンスキー、プロコフィエフ、ドビュッシー、ラヴェル、リヒャルト・シュトラウス、エリック・サティなど新進の前衛的作家によるものばかりだった。舞台装置の担当もまた大物たちばかりで、ピカソ、マティス、ドラン、ブラック、ユトリロ、ミロ、デ・キリコ、ルオーなど。さらに彼のもとからはフォーキン、ヴァス� ��フ、ニジンスキー、レオリード・マシンなどのダンサー、振付師が育つことになります。

<時代を変えた発明、モノ>
AEG社が電気湯沸かし器発表(共通部品を使用し原価を下げることに成功)(独)
GE社が電気式トースターを発表(米)
トーマス・エジソンがアルカリ蓄電池を発明
ヘンドリック・ベークランドが耐熱性プラスチック「ベークライト」を発明
モホロビチッチの不連続面を発見(地球内部の構造が少しずつ明らかになり始める)

1910年 <1910年の出来事>
リスボン暴動からポルトガルが共和制宣言
フランシスコ・マデロらにより、メキシコ革命始まる
南アフリカ連邦成立
日韓併合、朝鮮総督府設置(総督は寺内正毅)
大逆事件(幸徳秋水ら12名が死刑になる、天皇暗殺計画の罪)

<物理、化学、生物、医学など>
ハレー彗星が地球に接近

<1910年の物故者>
アンリ・ルソー(画家)
ウィリアム・ジェームズ(哲学者、心理学者)
マーク・トゥエイン(小説家)
ジュール・ルナール(詩人、戯曲作家)
ロベルト・コッホ(細菌学者、医師)
オー・ヘンリー(小説家)
フローレンス・ナイチンゲール(看護師、看護教育者)
レフ・トルストイ(小説家)

<音楽>
ミュゼットの人気奏者エミール・ヴァシェがパリにダンスホールを開店
「春がきた」「われは海の子」(文部省唱歌誕生)

この年のピックアップ・テーマは
アルゼンチン発のダンス音楽、タンゴの誕生

<文学、思想>
「マルテの手記」ライナー・マリア・リルケ
「遠野物語」柳田邦夫
文芸誌「白樺」創刊(武者小路実篤、志賀直哉ら)
ドイツの作家ポール・ハイゼがノーベル文学賞受賞

<美術>
「ダイヤのジャック展」モスクワで開催
(ミハイル・ラリオーノフ、カンジンスキー、マレービチらロシア・アバンギャルドとミュンヘンの芸術家たちとの交流展)
カサ・ミラ完成(アントニオ・ガウディ)
「意思と表象� �しての世界」ショーペンハウエル著、姉崎正治訳が日本で出版される

<時代を変えた発明、モノ>
アーヴィング・ラングミュア(アメリカ)が「タングステン電球」を発明
ジョルジュ・クロード(フランス)が「ネオン管」を発明

1911年 <1911年の出来事>
反トラスト法によりスタンダード石油が解散させられる
フランスがモロッコに出兵
トリポリ戦争(イタリアVSトルコ)
メキシコ革命(サパタらが蜂起)
孫文がイギリスより帰国
辛亥革命(清朝が滅びる)

普通選挙法が衆議院で可決される
朝鮮度地収用令、朝鮮教育令、朝鮮政治結社禁止令
大逆事件で有罪となった幸徳秋水ら11人が死刑執行される

ロアルド・アムンゼンが南極点到達
歴史研究家ハイラム・ビンガム(英)がマチュ・ピチュ遺跡を発見

<物理、化学、生物、医学など>
ロバート・ミリカン(アメリカ)が油滴を用いた電子の電化衝突実験を行う
チャールズ・ウィルソンが「ウィルソンの霧箱」を用いて荷電粒子の観測実験を行う
野口 英世、梅毒スピロヘータの純粋培養に成功


ショックフライヤーsu27

<1911年の物故者>
グスタフ・マーラー(作曲家)
ジョ−ゼフ・ピューリッツァー(ジャーナリスト)
トーマス・ブレーク・グラバー(明治維新の日本で活躍した商人)
ファント・ホッフ(化学者)
幸徳秋水(思想家、ジャーナリスト、社会主義者)

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
黒人初のオペラ作家となったラグタイム王スコット・ジョップリン物語
帝国劇場オープン(日)<映画>
横浜オデオン座が日本初の外国映画専門の映画館としてオープン

<文学、思想など>
M・メーテルリンク(ベルギー)ノーベル文学賞受賞
新文学運動起こる(1908年アララギ派、1910年白樺派)
モロッコ南部のアガディール港でフランスとドイツが衝突(第二次モロッコ事件)この事件のことを知ったオスヴァルト・シュペングラーは世界大戦を予知。1918年に出版されベストセラーになる「西洋の没落」の執筆開始
ベルギーの作家モーリス・メーテルリンク(「青い鳥」、「ペリアスと� ��リザンド」など)がノーベル文学賞受賞

<美術>
W・カンジンスキーが青騎士を結成
(ブルリューフ兄弟、フランツ・マルク、アルノルト・シェーンベルク、アンリ・ルソーなど)
アンデパンダン展にキュビズム派の追随者が登場
(フェルナン・レジェ、マルセル・デュシャン、フランシス・ピカビアなど)
「青騎士 T」フランツ・マルク
「なすのある風景」アンリ・マティス(仏)
「コタン小路」モーリス・ユトリロ(仏)

<時代の変えた発明、モノ>
フランスでオートクチュール協会設立
ポール・ポワレがアラブ風のコルセットのないファッションを流行させる(仏)
アメリカ海軍が、アンブローズ・スペリーが開発したジャイロ・スコープを採用
フレデリック・ウ� �ンスロー・テイラー「科学的管理法」

1912年 <1912年の出来事>
ルーズヴェルトが共和党を離れ進歩党を結成(米)
炭鉱労働者による大がかりなストライキ(英)
タイタニック号が北大西洋で沈没
第一回バルカン戦争(トルコ対バルカン同盟国)セルビア、ブルガリア、ギリシャ、モンテネグロの四カ国
中華民国成立、孫文が臨時大統領就任、宣統帝退去
愛新覚羅溥儀が皇帝を退位、清朝消滅

明治天皇崩御、大正へ
ストックホルム・オリンピック(第五回夏季オリンピック)開催、日本が初参加
第一回全国中等学校野球選手権(全国高等学校野球選手権)開催

<物理、化学、生物、医学など>
アルフレッド・ウェゲナーが大陸移動説を発表
カシミール・フンク(ポーランド)がビタミン(vitamine)を命名

<1912年� ��物故者>
アンリ・ポワンカレ(数学者)
ブラム・ストーカー(「ドラキュラ」などの小説家)
ロバート・スコット(探検家)
石川啄木(詩人、歌人、評論家)

<音楽>
「ラグタイム・ジョッキーマン」アーヴィング・バーリン
ミュージカル「赤いペチコート」(ジェローム・カーン作)

この年のピックアップ・テーマは
ブルース初の出版曲「メンフィス・ブルース」W・C・ハンディー
パリを中心にタンゴ・ブーム起きる
「月に憑かれたピエロ」アルノルト・シェーンベルク
「春の小川」高野辰巳(作詞)
「汽車」大和田愛羅(作詞)

<映画>
「喜劇の父」マック・セネットがキーストン社を結成し、「キーストン・コップス」などの作品を製作
ユニヴァーサル、パラマウントなど独立系映画会社が誕生
チャールズ・チャップリンがキーストンと契約

<文学、思想>
「神々は渇く」アナト� �ル・フランス
「類猿人ターザン」エドガー・ライス・バロウズ
アルフレッド・ウェゲナーが大陸移動説を発表
「憲法講話」美濃部達吉
ドイツの作家ゲルハルト・ハウプトマン(「エルガ」など)がノーベル文学賞受賞

<美術>
ロシアで神智学やオカルティズムの影響を受けた「ロシア未来派」の運動が始まる(N・グミリョーフ、O・マンデリシュタームほか)
ミュンヘンで「青騎士」が公刊される。その中心となったカンディンスキーは「芸術における精神的なもの」を発表

<時代を変えた発明、モノ>
ラックス社が家庭用ヴァキューム・クリーナー発明(スェーデン)
シルクに代わる素材としてレーヨン製ストッキング登場

1913年 1913年の出来事
第二次バルカン戦争(ブルガリアvsセルビア、ギリシャ、モンテネグロ、後にルーマニアとトルコが介入)
アイルランド自治法案通過にともないアイルランド北部の分離独立運動が起きる
アルバニアが独立
袁世凱が大総統に就任、孫文が日本に亡命する(中)
チベットが独立宣言

憲政擁護運動が起こる(大正デモクラシー)
京王線開業(都内に私鉄が誕生し、郊外へと広がり始める)

<物理、化学、生物、医学など>
ベノ・グーテンベルクが地球内にコア(地殻)を発見
H−R図を用いて星までの距離を換算する方法が発見される(ヘルツシュプルング)
アンリ・ベルグソンがロンドンの心霊研究協会で講演会開催し、心霊学の重要性を強調。この団体には詩人のテ ニソン、批評家ラスキン、心理学者のW・ジェームス、物理学者のJ・J・トムソンらが参加しており、心霊学を科学的に検証することができると考えていた。

<1913年の物故者>
ディーゼル(機械)(独)
伊藤左千夫(歌人)
岡倉天心(美術家)
田中正造(政治家、足尾鉱毒事件)
徳川慶喜(第十五代征夷大将軍)

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
フィリッポ・マリネッティの「未来派宣言」ルイジ・ルッソロ、ストラビンスキー
「春の祭典」イゴール・ストラビンスキー

<文学、思想など>


「モーヌ大将 le Grand Meaulnes」アラン=フルニエ著(仏)
「失われた時を求めて」第一部「スワンの恋」作者マルセル・プルーストによる自費出版として刊行される。この後の作品はガリマール社から10年以上の歳月をかけて発表されることになる
「阿部一族」森鴎外著
詩人ラビンドラナート・タゴールがノーベル文学賞を受賞(印)

<美術>
ニューヨークでアーモリーショー(国際現代美術展)アメリカにおける現代美術の歴史が始まる
「ベルリンの街頭風景」エルンスト・キルヒナー作(独)
「コンポジションY」ヴァシリー・カンジンスキー作(ロ)
「自転車の車輪」マルセル・デュシャン作(仏)
「頭部」(彫刻)アメデオ・モディリアーニ(伊)

<映画、演劇、ダンス>
ロシアの舞踏家、ニジ ンスキーがフランスで人気者になる
島村抱月、松井須磨子により芸術座創立
雑誌「活動之友」創刊

<時代を変えた発明、モノ>
ハンス・ガイガーがガイガー・カウンターを発明
フレデリック・リディが放射性同位元素アイソトープを発見
マリー・フェルプス・ジェイコブがブラジャーを開発(米)
ユニバーサル・ファスナー社がファスナーを開発(米)

1914年 <1914年の出来事>
「サラエヴォの悲劇」から第一次世界大戦始まる
(オーストリアの皇太子フランツ・フェルディナンドがセルビア人青年に暗殺された事件)
パナマ運河開通
イギリスがエジプトを保護領とする
マハトマ・ガンジーらインド人知識人が対英協力声明を発表(将来の独立に向け)
シーメンス事件(日)
孫文が東京で中華革命党を設立
最後のリョコウバト「マーサ」が死に地球上から消える

<物理、化学、生物、医学など>
アルバート・アインシュタインが「一般相対性理論」を発表

<1914年の物故者>
アウグスト・マッケ(ドイツの画家)

<1914年という年>
「第一次世界大戦は、それをきっかけに各国のナショナリズムが国民の間で盛り 上がった戦争である。それまでの戦争は、「支配者とそれに率いられる職業軍人がするもの」だった。国民は、「関係ないよ」でもすんでいたのだが、それが二十世紀になって変わった。・・・戦争は「二十世紀になってから異常になったもの」なのだ。・・・」
「(世界各地の)皇帝は馬鹿げていた。その皇帝は追放された。しかし、その馬鹿げた皇帝におとなしく従っていた国民が、その後の国家というものを作る。第一次世界大戦以後の世界状況がもっと危険になるのは目に見えている。・・・・・」

橋本治著「二十世紀」より

<音楽>
「セントルイス・ブルース」W.C.ハンディー
「彼らは私を信じてくれない」ジェローム・カーン
ミュージカル「世界の渦巻き」シグムンド・ロンバーグ
「カチューシャの唄」松井須磨子(芸術座)
蓄音機とレコードの特許が切れ、各社が業界に参入

<文学、思想など>
「創造的進化」アンリ・ベルグソンが邦訳出版
この年はノーベル文学賞受賞者はなし

<美術>

<映画>
チャップリンのトレード・マークとなる浮浪者スタイル誕生

<時代を変えた発明、モノ>
アントニオ・ガウディ作のグエル公園完成(スペイン)
バーバリー社がイギリス海軍向けにトレンチコートを開発
この年のピックアップ・テーマはファッションの歴史を変えたデザイナー、ココ・シャネル登場

1915年 <1915年の出来事>
ハイチが米の保護国となる
ドイツ軍がワルシャワを占領
ベルギーのイアーブルで行われた戦闘でドイツ軍が毒ガスを使用(5000人が死亡)
イギリスの客船ルシタニア号がドイツのUボートの攻撃により沈没。船客1098人が死亡
(第一次世界大戦は歴史上初めて一般人をも巻き込む大量殺戮戦争となった)
第一次世界大戦、連合軍が「ガリポリの戦い」に失敗
イギリスがフサイン・マクマホン協定によりアラブの独立を承認(中東問題の原点)
帝政反対の第3革命が起きる(中)

第一次世界大戦の影響で日本が好景気となる
大正天皇即位
日本が中国に21ヶ条の要求(袁世凱政権に)
全国中等学校優勝野球大会(全国高等学校野球選手権大会の前身)

<� �915年物故者>
アレクサンドル・スクリャービン(ピアニスト)
アロイス・アルツハイマー(医師)
ジャン・アンリ・ファーブル(昆虫学者「ファーブル昆虫記」作者)
パウル・エールリッヒ(細菌学者、生理学者)
ブッカー・T・ワシントン(教育家、思想家)
永倉新八(元新撰組)
斉藤一(元新撰組)
長塚節(歌人)

<映画>
この年のピックアップ・テーマは
D・W・グリフィス「国民の創世」

<文学、思想>


「人間の絆」サマセット・モーム
「帝国主義論」ウラジミール・レーニン
「羅生門」芥川龍之介
フランスの作家ロマン・ロラン(「ジャン・クリストフ」など)がノーベル文学賞

<美術>
「死と乙女」エゴン・シーレ
フランシス・ピカビア、マルセル・デュシャン、アルフレッド・スティーグリッツらが雑誌「291」を創刊
ニューヨーク・ダダがスタート

<時代を変えた発明、モノ>
アインシュタインが一般相対性理論を発表
「大陸と大洋の起源」アルフレッド・ウェゲナー
早川徳次がシャープ・ペンシルを開発(後のシャー� ��)
フリッツ・リーバー(独)が毒ガスを開発

1916年 <1916年の出来事>
第一次世界大戦「ヴェルダンの戦い」始まる
アメリカVSメキシコ戦争
アイルランドのシンフェイン党による暴動発生
イギリスでロイド・ジョージ戦時内閣成立
ロシアで政局に大きな影響力を持っていた怪僧ラスプーチン暗殺される
アラブ反乱軍によるアカバ攻略

<物理、化学、生物、医学など>
「一般相対性理論」アルバート・アインシュタイン

<1916年の物故者>
イリヤ・メチニコフ(微生物学者)
エルンスト・マッハ(哲学者、物理学者)
袁世凱(中華民国大総統、軍人)
オディロン・ルドン(画家)
コール・ヤンガー(ジェシー・ジェイムスらと行動を共にしたガンマン)
パーシヴァル・ローウェル(天文学者)
フランツ・マ� ��ク(画家)
ヘンリー・ジェイムズ(小説家)
上田敏(文学者、評論家)

<音楽>
「ビール・ストリート・ブルース」W・C・ハンディ
キューバ出身のエルネスト・レクォーナがニューヨーク・デビュー
この年のピックアップ・テーマは
ブラジル音楽の原点、サンバを生んだ人々の物語

<映画>


「イントレランス」D・W・グリフィス(元祖スペクタクル映画)

<文学、思想>
「変身」フランツ・カフカ
「一般言語学講義」フェルディナン・ド・ソシュール(その後の人文諸科学に大きな影響を与えることになる著書)
「高瀬舟」森鴎外
吉野作造、自らの論文によりデモクラシーを唱道
スウェーデンの作家V・フォン・ヘイデンスタムがノーベル文学賞受賞


escargoは何ですか

<美術>
[キャバレー・ボルテール]
スイスのチューリッヒにて、ドイツ人芸術家フーゴ・バルが開設した「キャバレー・ボルテール」で行われた夜会からチューリッヒ・ダダがスタート。新聞にはこう書かれた
「キャバレー・ボルテール。こんな名前で若い芸術家、文学者の社交場が開設された。その目標は芸術的娯楽の中心をつくることである。客として出入りする芸術家が日々集まるごとに音楽や朗読の実演を行い、チューリヒの若い芸術家たちを招待して、彼らが何のきがねもなく、思い思いに提案し、協力するようにさせるのが、キャバレーの原則であるという」

<時代を変えた発明、モノ>
「ソンムの戦い」でイギリス軍が戦車を 投入(第一次世界大戦)
コカコーラがルートグラス・カンパニー社デザインの「メイウェスト」ボトル採用

1917年 <1917年の出来事>
ロシア革命起きる(ニコライ2世が退位しロマノフ朝が終わる)
アメリカ人ジャーナリスト、ジャック・リードが「世界を揺るがした十日間」を発表(ロシア革命のルポ)
アメリカが対独宣戦布告
バルフォア宣言によりユダヤ人の自治が英国により約束される(イスラエル建国への布石)
T.E.ロレンス率いる反乱軍がオスマン帝国からアカバを奪取
ドイツ軍爆撃機がロンドンを攻撃(戦場が空へと拡大)
モンターギュ宣言によりイギリスがインドに自治権の暫時供与を約束
スペイン風邪が1918年にかけて猛威をふるい世界中で2千万人以上が死亡
新聞社経営ジョゼフ・ピューリッツァーの遺志からピューリッツァー賞が設立される
ニューオーリンズのストーリーヴ ィルがアメリカの参戦により閉鎖される(これがきっかけでジャズ、ブルースが北上)

<1917年の物故者>
スコット・ジョップリン(ラグタイムの王様)
バッファロー・ビル(西部開拓時代のヒーロー)
エドガー・ドガ(画家)
オーギュスト・ロダン(彫刻家)
フェルディナンド・フォン・ツェッペリン(ドイツの飛行船開発者)

<音楽>
「わが悲しみの夜」カルロス・ガルデル(タンゴ歌謡のブーム始まる)
「馬小屋のブルース」オリジナル・デキシーランド・ジャズ・バンド(白人ジャズバンドによるジャズの初録音作品)
「電話で(ペロ・テレフォーニ)」(1)バイアーノ(2)バンダ・オデオン(最初のサンバといわれる曲カーニバルで歌われてヒット)
「オーヴァー・ゼア」ジョージ・M・コーアン作(アメリカの戦意高揚曲)
この年のピックアップ・テーマは
ジャン・コクトー、エリック・サティが生んだ幻のバレエ「パラード」

<美術>
「泉」マルセル・デュシャン(20世紀のアートに、最も大きな影響を与えた作品とも言われる前衛アートの原点)
「偶然の法則� ��従って配置された矩形」ジャン・アルプ(スイス)
「偉大なる形而上学者」ジョルジョ・デ・キリコ
ワシーリー・カンディンスキーがモスクワ芸術文化研究所の館長に就任
[ダダの時代]
バーンホフシュトラーセのコレイ画廊で「第一回ダダ展」開催。その成功をうけて「ダダ画廊」が開業。ダダは世界各地のアバンギャルド芸術運動と交流しながら一大ブームとなり、時代の波となってゆきます。

<文学、思想など>
「一般社会学概論」ヴィルフレード・パレート
「月に吠える」萩原朔太郎
「城の崎にて」志賀直哉
「思潮」創刊(主幹)阿部次郎
デンマークの作家カール・ギェレループ、ヘンリック・ポントピダンがノーベル文学賞受賞

<時代を変えた発明、モノ>
「� ��の素」誕生(鈴木商店)
「アンクル・サム・ウォンツ・ユー」兵士に志願することを求める有名なポスター

1918年 <1918年の出来事>
ドイツが休戦協定に調印し、第一次世界大戦が終わる
ヨーロッパでスペイン風邪が大流行、戦争の終結を早める
アメリカ大統領ウッドロウ・ウィルソンが国際連盟の樹立と民族自立をうたった十四か条の平和原則を提案
ドイツで革命が起き共和国宣言
ポーランドが独立し共和国となる
チェコスロバキアが独立宣言(トマーシュ・マサリク大統領)
英軍がダマスカスを占領
日本軍がシベリアに出兵
米騒動起きる
原敬内閣誕生

<1918年の物故者>
ウィリアム・H・ホジスン(恐怖小説作家「異次元を覗く家」など)
エゴン・シーレ(画家)
グスタフ・クリムト(画家)
クロード・ドビュッシー(作曲家)
ニコライ二世(ロシア帝国最後の皇帝)
フェルディナント・ブラウン(物理学者、ブラウン管の発明者)

<1918年という年>
「革命後のフランスにはなにが起こっただろう?『革命の結果国内は大きく揺れ、やがてそこから独裁者が登場する』である。革命後のフランスに起こったことが、そのままこの地にも訪れる。ドイツのヒトラー、イタリアのムッソリーニ、ソ連のスターリン・・・国内の混乱の中から独裁者が生まれる。彼らは"一世紀ほど遅れて来たナポレオン"なのである」
「第一次世界大戦は『利益を求めた国家間の戦争』だったが、その後の第二次世界大戦は"思想戦"になった。侵略戦争を仕掛ける側は自分たちの"正義"を訴え"理想"を唱えた。これに対する連合国軍も『ファシズムからの解放』という思想を掲げる・・・� �
橋本治著「二十世紀」

<音楽>
「本当のアメリカのフォークソングはラグタイムだ!」ジョージ・ガーシュイン(ミュージカル「レディーズ・ファースト」より)

<映画>
「人類の春」(監)D・W・グリフィス(出)リリアン・ギッシュ
「世界の心」(監)D・W・グリフィス(出)リリアン・ギッシュ、ドロシー・ギッシュ
「間の入江」(2色加色混合法によるアメリカ初の長編色彩劇映画)

<美術>
この年のピックアップ・テーマは
リヒャルト・ヒュルゼンベックが「ダダの夕べ」を開催

[ミステリヤ・ブッフ]
ウラジミール・マヤコフスキー作「ミステリヤ・ブッフ」がペトログラードで初演される。演出はフセヴォロド・メイエルホリドで舞台美術はカ ジミール・マレーヴィチ。サーカスなども取り込んだ集団音楽劇は、ロシア革命一周年記念祭のメイン・イベントであると同時にロシア・アバンギャルド演劇の出発点ともなった。

<文学、思想>
「狂人日記」魯迅
「西洋の没落」オスヴァルト・シュペングラー
「論理哲学論考」ルードヴィッヒ・ウィトゲンシュタイン
この年ノーベル文学賞受賞者はなし
児童雑誌「赤い鳥」創刊(鈴木三重吉)

1919年 <1919年の出来事>
国際連盟第一回総会開催
パリ講和会議、ヴェルサイユ条約調印
「これは、我々の文明史上、最も悪質な裏切りのひとつだといっていいでしょう。平和のための会議が、そのまま次の大戦の直接的、必然的な引き金になったという、恐ろしい例です。いや、第二次世界大戦の火種を作ったことよりも、ドイツの政治からモラルというものをほぼ完全に拭い去ったことの方が、意味は大きいだろうと思います。・・・」グレゴリー・ベイトソン「精神の生態学」より

禁酒法(ボルステッド法)施行される(米)
アメリカ共産設立
アイルランド共和国独立宣言
スパルタクス派暴動(カール・リープクネヒト、ローザ・ルクセンブルクら惨殺される)(独)
ドイツ共和国憲法(ワイマ� �ル憲法)
ハンガリーでプロレタリア革命起きる
第3インターナショナル(コミンテルン)結成
ケマル・パシャ国民党を結成
ガンディーを中心とする反英不服従運動始まる
五・四運動(中国における排日運動)
朝鮮万歳運動(三・一運動)

<物理、化学、生物、医学など>
野口英世による黄熱病の研究
ラザフォードが原子崩壊を確認
イギリスの調査隊が日食観測で光が重力により曲がることを確認

<1919年の物故者>
アンドリュー・カーネギー(実業家)
エルンスト・ヘッケル(生物学者)
セオドア・ルーズベルト(第26代アメリカ合衆国大統領)
ピエール・オーギュスト・ルノワール(画家)
板垣退助(自由民権運動の指導者)
松井須磨子(女優)

� ��1919年という年>
「第一次世界大戦は、その結果「王様たち」が消えてゆく戦争で、言い方を変えれば『古い時代の最後の戦争』である。だから、これをきちんと終わらせていれば、第二次世界大戦だって起こらなかったかもしれない・・・」
「二十世紀」橋本治著

<音楽>
この年のピックアップ・テーマは
アル・ジョルソンが「スワニー」をヒットさせ大スターに
ミュージカル「ヒッチ・クー」コール・ポーター作
レフ・テルミンが電子楽器の先駆となる「テルミン」を開発(露)

<映画>
「カリガリ博士」(監)ロベルト・ウィーネ(ドイツ表現主義の結晶ともいえる映画史に残る傑作)
D・W・グリフィス、ダグラス・フェアバンクス、メアリー・ピックフォード、C・チャップリンがユナイテッド・アーティスツ設立
「幸福の谷」D・W・グリフィス(出)リリアン・ギッシュ
「散り行く花」D・W・グリフィス(出)リリアン・ギッシュ、リチャード・バーセルメス
「キネマ旬報」創刊

<美術 >
「大聖堂」ライオネル・ファイニンガー
「扇をもつ女」アメデオ・モディリアーニ
「鳩と2人の女:ローランサンとニコル・グルー」マリー・ローランサン
「R荘」パウル・クレー
ドイツ、ワイマールに国立美術工芸学校(バウハウス「建築の家」)
(建築家ヴァルター・グロピウスらによる)

<文学、思想>
「月と六ペンス The Moon and Sixpence」ウィリアム・サマセット・モーム(米)
「田園交響楽」アンドレ・ジイド(仏)
「精神分析入門」ジークムント・フロイト(無意識の発見)
「人類の薄明」クルト・ピントゥス(編)(ドイツ表現主義の詩的運動が生んだ作品のアンソロジー。第一次世界大戦がもたらした衝撃を反映した作品が多い)
スイスの作家カール・シュピッテラーがノーベル文学賞受賞
「或る女」有島武郎

<時代を変えた発明、モノ>
ココ・シャネルのジャージー・スーツ登場
山脇高等女学院、学生服にセーラー服を採用

1920年 <1920年の出来事>
国際連盟が正式に成立、第日本帝国も加盟
婦人の参政権獲得(米)
アメリカで司法長官A・ミッチェル・パーマーによる赤狩りが始まる
サッコとバンゼッティが無実の罪で死刑になる(米)
世界初のラジオ放送(ピッツバーグのKDKA局)始まる
イギリスで経済恐慌起こる
第一回ナチス党大会
スウェーデンに社会主義内閣誕生
日本初のメーデー、社会主義同盟設立(大杉栄、堺利彦らによる)
株価の暴落から経済恐慌、不景気から脱するため海外侵略が始まる
新聞各社が文語体を口語体に改める

<物理、化学、生物、医学など>
ビュルクネスが気象学における気団、前線の理論を発表

<1920年の物故者>
アメデオ・モディリアーニ(画家� �
ジャック・リード(ジャーナリスト、映画「レッズ」のモデル)
マックス・ウェーバー(社会学者)
ロバート・ピアリー(北極圏探検家)

<音楽>
「ホイスパリング(ささやき)」ポール・ホワイトマン楽団
「ダーダネラ」ベン・セルヴィン楽団(ダンス・バンド初のミリオンセラー)
「クレイジー・ブルース」メイミー・スミス(初のブルース・レコードがヒットし、レイス・レコードが誕生)
「家具の音楽」エリック・サティ(B・G・Mの原点?)
この年のピックアップ・テーマは
ソンを海外に広めたキューバのダンス・バンド、セステート・アバネーロ結成

<映画>
「東への道」D・W・グリフィス(出)リチャード・バーセルメス、リリアン・ギッシュ
「島の女」(監)ヘンリー小谷(松竹キネマ合名社第一回作品
松竹合名社設立、松竹蒲田撮影所開設(映画が娯楽の王者と呼� �れる時代の始まり)

<美術>
[バウハウスの開校]
ドイツのワイマールに開校したバウハウスが「バウハウスの夕べ」を開催
工学建築とモダニズム・デザインの統合を模索していたヴァルター・グロピウスを中心にM・テディ、W・クレム、R・エンゲルマン、D・フレーリヒ、L・ファイニンガーらによって、芸術大学と工芸学校を統合した総合的造型芸術家の養成機関として設立された。1922年にはカンディンスキーも教授陣に参加。モダン・デザイン運動の中心として活躍。1925年デッサウに移転。1933年ナチス・ドイツが政権を掌握したため閉校となる

<文学、思想など>
「ロボット R.U.R」カレル・チャペック(チェコ)(ロボットの名前の由来となった作品)
「哲学の改造」ジョン・デューイ(プラグマティズムを代表する思想家)
「資本論」カール・マルクス著が高畠素之の翻訳で刊行される
ノルウェーの作家クヌート・ハムスンがノーベル文学賞受賞

<時代を変えた発明、モノ>
ジョンソン&ジョンソン「バンドエイド」発売
ジュリアス・ニューランドが最初の合成ゴム(ネオ・プレンゴム)を開発


1921年 <1921年の出来事>
ワシントン軍縮会議(英米仏伊)
四ヶ国条約(日英仏による太平洋地域問題)
反動派によりワイマール派政治家の暗殺が行われる
ファシスト党と共産党との紛争が起きる(伊)
ケマル・パシャの国民軍がギリシャ軍を倒す(トルコ)
中国共産党結成される
メートル法の採用(日)
原敬暗殺され高橋是清内閣が成立
日本サッカー協会の前身、大日本蹴球協会設立

<物理、科学、生物、医学など>
北京原人発見される
アインシュタインがノーベル物理学賞受賞

<1921年の物故者>
エンリコ・カルーソー(歌手)
カミーユ・サン=サーンス(作曲家)
ピョートル・クロポトキン(革命家)
ユリウス・リヒャルト・ペトリ(細菌学者)

<音楽>
「ストライド・ピアノの父」ジェームス・P・ジョンソン初録音
英国国営放送(BBC)開局
この年のピックアップ・テーマは
舞踏家イサドラ・ダンカンがロシアに渡りダンス学校を設立

<文学、思想>
「阿Q正伝」魯迅
「われら」エフゲニー・イワーノヴィッチ・ザミャーチン
国際ペン・クラブがロンドンで設立される
フランスの作家アナトール・フランス(「神々は渇く」など)がノーベル文学賞受賞

<映画>
「シーク」のヒットでルドルフ・バレンチノの人気が頂点に達する

<美術>
「近づく思春期・・・あるいはプレイアデス達」マックス・エルンスト
写真家、画家のマン・レイがパリに渡る

1922年 <1922年の出来事>
トリポリ戦争(イタリア対トルコ)
フランス軍がモロッコに出兵
アムンゼン(ノルウェー)が南極点に到達する
ヨシフ・スターリンがロシア共産党の書記長に就任
ソビエト社会主義共和国連邦成立
アイルランドで内乱勃発、アイルランド自由国が独立
ベニト・ムッソリーニが率いるファシスト党が政権を掌握
トルコ革命でスルタン制が廃止されオスマン朝が滅びる
反トラスト法によりスタンダード石油が解散(アメリカ)
辛亥革命、清朝が滅びる
孫文が英国より帰国
朝鮮土地収用令、朝鮮教育令、朝鮮政治結社禁止令
東京に帝国劇場オープン
アルバート・アインシュタインが来日(相対性理論のブームが起こる)

<物理、化学、生物、医学など>
� ��口英世が梅毒スピロヘータの純粋培養に成功
アレキサンドル・フリードマンが「膨張する宇宙」(フリードマン宇宙)の理論を発表
バンティングとラクラオドがインシュリンを開発

<1922年の物故者>
アレクサンダー・グラハム・ベル(発明家)
ヘルマン・ロールシャハ(精神医学者)
マイケル・コリンズ(アイルランド独立運動の指導者)
マルセル・プルースト(小説家)
森鴎外(小説家)
大隈重信(元内閣総理大臣、早稲田大学創立者)
山県有朋(元内閣総理大臣) 

<音楽>
「アレクサンダーズ・ラグタイム・バンド」アーヴィング・バーリン作
「サム・オブ・ジィーズ・デイズ」ソフィー・タッカー(ヴォードヴィルの女王)
この年のピックアップ・テーマは
フラメンコを蘇らせたスペインの国民的詩人ガルシア・ロルカ

<映画>
「吸血鬼ノスフェラトゥ」(監)F・W・ムルナウ(原)ブラム・ストーカー(出)マックス・シュレック、アレクサンダー・グラナック
「オセロ」(監)(脚)ディミトリー・ブコエツキー(原)ウィリアム・シェイクスピア(出)ヴェルナー・クラウス、エミール・ヤニングス

<文学、思想>
「ユリシーズ」ジェイムス・ジョイス
この本を出版したシェイクスピア&カンパニー� �アメリカ人の女性シルヴィア・ビーチがパリで設立した書店。ワイセツ問題でアメリカでは出版不可となっていたため、パリで出版。初版は限定1000部。この店は文学サロンとして有名な存在で、そこには、アンドレ・ジッド、ポール・ヴァレリー、エスラ・パウンド、T・S・エリオット、アーネスト・ヘミングウェイ、スコット・フィッツジェラルドなどの大物作家が訪れていた
「世界史概観」H・G・ウェルズ
「夜の太鼓」ベルトルト・ブレヒト
「トロッコ」芥川龍之介
新文学運動起こる(1908年アララギ派、1910年白樺派)
スペインの劇作家、批評家ハシント・ベナベンテ(「作られた利害」など)がノーベル文学賞受賞

<美術>
「なすのある室内」アンリ・マティス(仏)
「 青い馬T」フランツ・マルク(独)
「コタン小路」モーリス・ユトリロ」(仏)
W・カンジンスキーが「青騎士」結成(ブルリューフ兄弟、フランツ・マルク、アルノルト・シェーンベルク、アンリ・ルソー)
アンデパンダン展にキュビズムの追随者登場(フェルナン・レジェ、マルセル・デュシャン、フランシス・ピカビア・・・)

<時代を変えたモノ、ファッション>
ポール・ポワレがアラブ風のコルセットのないファッションを流行させる。イサドラ・ダンカンも愛用(仏)
フランスでオートクチュール協会設立
フレデリック・ウィンスロー・テイラー「科学的管理法」

1923年 <1923年の出来事>
フランス、ベルギーによるドイツ・ルール地方の保障占領開始
ローザンヌ条約(バルカン・ブロックの結成)
レーニンが脳溢血で倒れ、スターリンによる独裁が始まる
トルコ共和国成立(初代大統領はケマル・パシャ・アタチュルク)
ネパールがイギリスから独立

関東大震災(被害総額は当時の日本の国家予算の3倍)
震災による経済的な崩壊により日本の政治的右傾化が強まる
憲兵大尉甘粕正彦が大杉栄ら共産主義者を殺害
第一回ル・マン24時間耐久レース開催

<物理、化学、生物、医学など>
コンプトン効果(アーサー・H・コンプトンによる光りが量子であることの証明)

<1923年の物故者>
ヴィルヘルム・レントゲン(物理学者)
ギュスターブ・エッフェル(建築家)
ヨハネス・ファン・デル・ワールス(物理学者)
レーモン・ラディゲ(詩人)
有島武郎(作家)

<音楽>
ミュージカル「ランニング・ワイルド」から「チャールストン」が大ヒット
「ピアノ組曲作品25」アルノルト・シェーンベルク
バレエ曲「世界の創造」ダリウス・ミヨー
「船頭小唄」「しゃぼん玉」中山晋平
この年のピックアップ・テーマは
スコット・フィッツジェラルド、アーネスト・ヘミングウェイな「ジャズ・エイジの作家たち」など

<文学、思想>
「肉体の悪魔」レイモン・ラティゲ Raymond Radiguet
「歴史と階級意識」ジョルジ・ルカーチ(ヨーロッパ・マルクス主義の古典的名作)
W・B・イエーツがノーベル文学賞を受賞
「山椒魚」井伏鱒二
「日本改造法案大綱」北一輝
アイルランドの詩人ウィリアム・バトラー・イエーツがノーベル文学賞受賞

<映画>
「乙女よ嘆くな」〈出)フロレンス・ヴィドア
「サムソンとデリラ」(監)アレクサンダー・コルダ、マイケル・カーティス(出)マリア・コルダ、アルフレッド・ガラオール
ワーナーブラザース社設立
阪東妻三郎が映画「三好清海」でデビュー

<美術>
文化裁縫女学校(後の文化服装学院)設立

<時代を変えた発明、モノ>
マーケーによるインダス文明の遺跡モヘンジョ・ダロの発掘

1924年 <1924年の出来事>
ジュネーブ平和議定書調印
ドーズ案成立(第一次世界大戦に対するドイツの借金軽減)
<提案者のチャールズ・ドーズはアメリカのモルガン財閥系信託会社社長で、ヨーロッパ各国の借金はここからのもの。モルガンは借金が回収できなくなることを恐れて自分から軽減策を提案したことになる。あまりに厳しい賠償に、崩壊しそうなドイツに対しお情けを示したわけです>
ウラジミール・レーニンの「新国家論」(「国家と革命」)が発表される
イタリアの総選挙でファシスト党が勝利
ギリシャが共和制となる(クンドルリオテス大統領)
中国国民党第一回全国大会開催
日本でメートル法採用される

<物理、化学、生物、医学など>
ド・ブロイが光が波動であること� ��理論的に証明

<1924年の物故者>
アルフレッド・マーシャル(英・経済学者)
アナトール・フランス(仏・作家)
ウラジミール・レーニン(ロシア)
ジョゼフ・コンラッド(英・作家「ロード・ジム」「闇の奥」など)
ジャコモ・プッチーニ(伊・作曲家「トスカ」「蝶々夫人」など)
ジョージ・マロリー(英・登山家)
フランツ・カフカ(チェコ・作家「変身」「審判」「城」など)
黒田清輝(日・画家)

<音楽>
ミュージカル「インディアン・ラブ・コール」より「ローズ・マリー」がヒット(ルドルフ・フリムル作)
ミュージカル「学生王子」ヒット(シグムンド・ロンバーグ作)
「ラプソディー・イン・ブルー」ジョージ・ガーシュイン
「囚人の歌」ヴァノン・ダルハート(カントリー)
フレッチャー・ヘンダーソン楽団にルイ・アームストロングが加入し人気者になる
ベッシー・スミスが黒人として初めてラジオに出演
カントリーのラジオ番組「WLSバーン・ダンス・ショー」の放送スタート(シカゴ)

<美術>
「アングルのバイオリン」マン・レイ
「フラワー・アブストラクション」ジョージア・オキーフ
「世界の始まり」コンスタンティン・ブランクーシ

<文学、思想な� �>
「魔の山」トーマス・マン
長編第二作となったこの作品は、第一次世界大戦中、ドイツの戦争を肯定していた彼が間違っていたことを反省して書いたとも言われる。しかし、この本にこめられた警告にも関わらず、ドイツはその後ナチズムへと突き進んでいった。
この年のピックアップ・テーマは
「わが闘争」アドルフ・ヒトラー、「シュルレアリスム宣言」アンドレ・ブルトン
「痴人の愛」谷崎潤一郎
ポーランドの作家ウワディスワフ・スタニスラフ・レイモント(「約束の土地」、「農民」など)がノーベル文学賞受賞

<映画>
コロンビア社設立。メトロ・ゴールドウィン、メイヤーが合併してM−G−M社となる
「バグダッドの盗賊」によりダグ� ��ス・フェア・バンクスの人気が急上昇
「巴里の女性」(監)(脚)チャールズ・チャップリン(出)エドナ・パーヴィアンス、アドルフ・マンジュー
「結婚哲学」(監)エルンスト・ルヴィッチ(出)アドルフ・マンジュー、メリー・プレヴォー
「椿姫」(監)レイ・C・スモールウッド(出)アラ・ナジノヴァ、ルドルフ・バレンチノ
「幌馬車」(監)ジェイムズ・クルーズ(出)ウォーレン・ケリガン、オイス・ウィルスン
「ホリウッド」(監)ジェイムズ・クルーズ(出)ホープ・ドラウン、リューク・コスグローブ
「要人無用」(監)サム・テイラー、フレッド・ニューメイア(出)ハロルド・ロイド

1925年 <1925年の出来事>
ベニート・ムッソリーニが独裁を宣言
ドイツではヒトラーを守るためのナチス親衛隊設立
ロカルノ会議(独仏英伊、ベルギー間の安全保障)
ジュネーブ議定書(細菌兵器、毒ガス兵器禁止)
クー・クラックス・クランがワシントンDCで第一回全国大会開催
炭鉱労働者による大ストライキ(英)
レフ・トロッキー失脚(露)
アムンゼンが飛行機により北極探検
パーレヴィ朝の成立(イラン)

後のNHKラジオ放送開始
治安維持法、普通選挙法公布

<物理、化学、考古学、生物など>
エジプト、「王家の谷」でツタンカーメン王の墓が発見される
ウォルフガング・パウリが「排他原理」を発表

<1925年の物故者>
エリック・サティ(仏� �
ルドルフ・シュタイナー(独)
アリスティード・ブリュアン(シャンソン歌手)
孫文(辛亥革命指導者、中国)

<音楽>
「マンハッタン」(リチャード・ロジャース&ロレンツ)
ヒルビリーズが初録音、このバンドの名がヒルビリー・サウンドの元となる
カントリーの祭典「グランド・オール・オープリー」開幕、ラジオ中継も始まる

<映画>
「戦艦ポチョムキン」(監)セルゲイ・エイゼンシュタイン
「黄金狂時代」(監)(出)チャールズ・チャップリン
「嘆きのピエロ」(監)(脚)ジャック・カトラン(出)ジャック・カトラン、ロイス・モラン
「キイン」(監)アレクサンドル・ヴォルコフ(出)イヴァン・モジウキン、ナタリー・リセンコ
「救いを求める人々」(監)ジョセフ・フォン・スタンバーグ(出)ジョージ・アーサー、ジョージア・ヘール
「ジーク・フリード」(監)フリッツ・� ��ング(出)ポール・リヒター、ハンナ・ラルフ
「バグダッドの盗賊」(監)ラオール・ウォルシュ(出)ダグラス・フェアバンクス、ジョランヌ・ジョンストン
「ピーター・パン」(監)ハーバート・ブレノン(出)ベティ・ブロンソン、アーネスト・トーレンス
「蜂雀」(監)シドニー・オルコット(出)グロリア・スワンソン、エドワード・バーンズ
「オペラの怪人」(監)ルパート・ジュリアン(出)ロン・チェニー、メリー・フィルビン
「荒武者キートン」(監)(出)バスター・キートン
「喜びなき街」(監)ゲオルグ・W・バブスト(出)グレタ・ガルボ、アスター・ニールセン

<美術>
この年のピックアップ・テーマは
ジョセフィン・べーカーと< b>アール・デコ
のアーティストのアーティストたち


<文学、思想>
「偉大なるギャツビー」スコット・フィッツジェラルド
「レーニン以後」マックス・イーストマン(いち早くソ連の党内闘争を暴露したルポ)
「審判」フランツ・カフカ
「檸檬」梶井基次郎
雑誌「民族」創刊(編、著)柳田國男
イギリスの劇作家ジョージ・バーナード・ショー(「ピグマリオン」など)がノーベル文学賞受賞

<時代を変えた発明、モノ>
テレヴィジョンが発明される(イギリス人のジョン・ロジー・ベアード)
ライカ(独)初の量産モデルA発売35ミリ小型化の時代へ
白揚社日本初の乗用車「オートモ号」製作



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